しんが旅立ってから10日ほど経ちました。
亡くなってから2日後にお葬式をしました。
先代のうさぎがしたように旅立ちの支度をペット風に仕立てお経をあげて焼いてもらいました。
木製の小さなバスケットに艶のある銀糸を使った真っ白いお布団に寝かせ、持参したお花で敷き詰めて可愛らしく見送りました。
1時間程で焼き終わり、トレーの上に白と少し灰色になった骨が綺麗に分類され並べられていました。
係りの方が〇〇の部分ですと説明してくれましたが、小さいのに綺麗に残っていたので動揺してしまい、ほとんど耳に入ってきませんでした。
人間の時のようにお箸で骨壺へ入れていきます。
何度も往復して骨を拾いなが、ほんとに小さいながらたくさん頑張った姿を思い出していました。
最後は係りの方が粉々の骨を集めて入れてくれました。しっかり蓋をして綺麗な紫と金色の格の高そうなカバーにいれてもらい、最後はみんなで手を合わせ『長い間、病いと闘いお疲れ様でした』と、感謝を込めてお祈りしました。
遺骨を家に連れて帰ってきてからは急いでしんが使っていた布物を全て処分する作業に取りかかりました。
生前は長い闘病でしたから使いまわせるものはないと判断し、その日のゴミ収集車に間に合わせるため迷わずにゴミ袋に詰め込み処分していました。
ケージの中はほんの少しだけ遺体の臭いがしていたのでアルコールで消毒し、整えて骨壺を置いてみました。
ケージのある上棚にはしん専用の物がまだまだたくさんあります。
徐々に処分していきケージも処分することにしています。
それまでケージの中で我慢してもらいます。
先代うさぎも使っていたケージには愛着もありますが充分に役目を果たしてくれました。
それでもまだまだ使えるぐらい頑丈です。
しんが旅立ってから一週間後の旅立った時間と同じ頃に骨壺を抱いてたくさん泣いて思いを伝えました。
それまでの間、時折お線香の香りがわたしにだけしていたのでしんがまだ家にいるんだなと感じていました。
思いを伝えてからはお線香の香りはしていません。
その後パパさんが初めてお線香の香りを感じていました。
1度だけだったので、最後のお別れかもね
しんを我家に迎えたのは先代うさぎのルフィーが早くに亡くなってしまい可哀想で悲しくて、我家に戻ってきてねとお願いしていました。そんなルフィーの生まれ変わりのようにやってきたのが、しんだったのです。
しんはルフィーと同じ血筋でしたから毛の色もよく似ていて、目の色も同じ、違ったのは毛色の濃淡と性格でした。
大人しくて控えめなルフィーとは真逆のしん
ビビリなのに好奇心旺盛で悪戯っ子のおっちょこちょい、お話好きで人との意思疎通はしんが上回っていました。
そんなしんは月からやってきて満月に向かって出発したのでしょう
換毛期に眉毛ができる笑
しんがいない日常はお世話の時間が無くなっただけで、変わらずにしんの名前を呼んでしまいます。
キッチンに立って斜め後ろにしんのケージがあるので首が勝手にケージの方を向き、目はしんを探してしまいます。
悲しさがこみ上げる日からこの頃はお日様がスッと消えたような感じがしています。
しんのために買い置きしていた幼児リンゴ100%ジュースを飲みながらスマホの中の楽しいしんちゃんを振り返ってみてます。