今日は早くからうちの子を病院へ連れていく。
うちの子はうさぎ。
うさぎというと草を食べ、ぴょんぴょん跳ねるイメージだろうか、もしくは映画の中の元気なピーターラビットを思い浮かべるだろう。
うちの子は足が痛いのだ。
かれこれ半年ほどになる。
治療のために頻繁に通院し頑張っている。
病院へ行くとわかっていてもピョンと逃げることができないので、直ぐに抱きかかえられキャリーケースの中へ入れられてしまう。
そんな風にキャリーケースに入れられても、ご飯とお水をセットしているので、病院に着くと待ち時間にカリポリ音を立ててご飯を食べ、カンカンカンカン水を飲むのです。
食べたいときは食べるのだ。フード入れに食べ物が入っていないと怒った顔をしていることがある。
治療中は慣れた先生と看護師さんに抱えられて痛くても〝いたいよ〜やめて〜〟と言うことができない。
うさぎはイヌ、ネコ、トリ達のように大きな声は出せないのだ。せめて出せる声は鼻の奥の方から聞こえる〝くーんふーん〟の音。
顔が見えたら表情をみて小さい声で声をかけてあげるようにしている。
人でも痛い時はどんな言葉をかけてもらっても、痛みの度合いは当人にしかわからないのだから、辛いし煩い、痛みが消えろと思うはずだ。
治療が終わって直ぐの表情が愛おしい。
〝終わったの?〟という安堵の姿だ。
健康で元気いっぱいのころは、素早くて追いかけるのが大変で、可愛らしくてうさぎそのものだった。
今は飼い主が完治を願って治療を頑張り痛みとつきあう日々を過ごしている。
生きている。
うちの子らしいのは食欲があり、食べ物の好き嫌いがはっきりしているところだ。
痛い足を地につけず、片足を浮かして必死に食べる姿は勇ましく可愛らしいのだ。